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インタビュー
[第7回] 喜屋武ちあき
//プロフィール
アニメ・マンガ・ゲームを愛するオタクアイドル。
様々なアニメ特集番組でMCを務めるなど、アニメ広報活動を積極的に行っている。
また、中野腐女子シスターズのキャプテンとして活動中。2010年1月20日にデビューシングルCD発売予定。
詳しい活動状況は、公式ブログ「きゃんちまいんち!」を要チェック!
『グイン・サーガ』ファンとして知られる喜屋武ちあきさんですが、そもそも『グイン・サーガ』との出会いとは?
- 喜屋武
- ちょうど芸能界の仕事を始めたばかりの7年前のことなんですが、たまたま本屋さんで何の気なしに、第1巻を取ったことがきっかけです。そのころはもう89巻ぐらいまで出ていました。家に帰って第1巻『豹頭の仮面』を読んだら、面白いし、読みやすくて。その日のうちに2巻を本屋さんへ買いに行きました(笑)。
-2ヵ月で100巻を読んだとか。
- 喜屋武
- 本編88巻と外伝18冊を2ヵ月で一気に読みました。だいたい一日に5冊のペースで。5冊読み終わったらすぐに本屋へダッシュ、次の5冊を買ってくるという(笑)。もともと私は、父が編集者で、母が読書好きな家庭で育ったので、活字中毒者と呼ばれるくらい、本が大好きだったんです。私としてはすでに100巻も出ている『グイン・サーガ』は素晴らしいご馳走を見つけたような気分でした。これまでに、いろいろなファンタジー作品を読んできたつもりでしたが、『グイン・サーガ』ほど世界観が作りこまれた作品を読んだのは初めて。パロ、モンゴール、ケイロニアと世界が広がっていくと、自分がその世界に暮らしているような気分を味わっていました。
-喜屋武さんだったら、どこの国に住みたいと思いますか?
- 喜屋武
- パロかなあ。クリスタルは美しいし、洗練されているじゃないですか。マルガのようなリゾートもあるし、いい場所だと思います。読んでいるときは自分もパロの国民の気分でしたから(笑)、ナリス様が亡くなったときは……わたしの精神状態も大変なことになりました(笑)。
-好きなキャラクターは誰ですか?
- 喜屋武
- イシュトヴァーンですね。危なっかしいので、そばにいて助けてあげたいと思っちゃう。どんどん野望の炎に焼かれていって孤独になっていくと、それが運命にも感じられて、そばにいてあげたくなりました。あと、グインですね。豹・最・強。彼が物語に登場すると安心できるんです。
-『グイン・サーガ』ファンの喜屋武さんとしては、アニメ版が展開することを知ったときは、どんなお気持ちでしたか?
- 喜屋武
- 30年たって、初のアニメ化ということで「時代が追いついた」って感じです。パロの美しい街並みをアニメで見られるのが、うれしかったですね。やはり『グイン・サーガ』は活字の世界なので、たとえばノスフェラスのイドなんて、どんな姿なのか想像するしかないんです。でも、それが映像として見られるわけで、とても楽しみでした。
-実際にご覧になった感想は?
- 喜屋武
- 面白かったですよ! グインのムキムキの身体に豹頭がついていると、意外とかわいらしいんだなって(笑)。剣で戦うシーンを見ていて、思わず笑ってしまいました。グインの豹頭の首回りの毛の生え際は、どういう風に肉体についているんだろうって、マニアとしては気になる部分もあったんですよ。そういう細かい部分も確認できたのが、個人的にうれしかったです。あと、パロの真珠! レムスがかわいらしくて!
-喜屋武さんはレムスの運命を原作で知っているだけに、一層思い入れもあるのでは?
- 喜屋武
- レムスの目がすごくかわいいんですよね。レムスは憎たらしい性格じゃないですか(笑)。わたし、憎たらしい性格の男の子ってすごく好きなんですよ。ちょっと悪いレムスも好きです。ただ、ひとつだけ気になるのが、ナリス様。どんなに美しいキャラクターデザインでも、どうしても自分の想像しているナリス様の美しさには敵わないんですよね。こればかりは、もうしようがないことなんだと思います。
-そうですね。おそらくすべてのナリスファンが同じ気持ちでしょうね。自分の考えうる最高の美を、ナリスに投影しているでしょうから。
- 喜屋武
- 映像化するときは、後光がまぶしすぎて、画面が常に見えないくらいのキャラクターにするのがいいと思います(笑)。でも、今回のアニメ版のナリス様は、すばらしくて。内田夕夜さんの演技も素敵だと思います。あと先日、イシュトも良かったです。先日イシュト役の浅沼晋太郎さんにたまたまお会いできて。「最高でした」とお伝えしちゃいました。
-声優さんはもちろんのこと、音響面も非常に豪華でしたね。
- 喜屋武
- やはりアニメ化というと音声や音楽がつくことが大きいですよね。声優さんも実力派ぞろいですし、音楽も植松伸夫さん! 私はファンタジー好きなので、植松さんが音楽を担当されると聞いて、すごく興奮しました。
-喜屋武さんの印象に残るシーンは何ですか?
- 喜屋武
- 喜屋武 古代機械をアニメで見ることができて、すごくうれしかったです。原作を読んでいるときは、どんなものなんだろうとずっと気になっていて。アニメ版を見て、びっくりしました。きっと、アニメ版から『グイン・サーガ』を知った人は、きっとわたしとは違う、別の『グイン・サーガ』の楽しみ方ができると思います。それも、うらやましいですね!
-テレビシリーズの放映は最終回を迎えましたが、まだまだ『グイン・サーガ』の世界は広がっていますね。
- 喜屋武
- 『グイン・サーガ』は、現実とは違う、もうひとつの世界に行くことができる作品だと思います。その世界は別の時間が流れていて、違う文化が存在していて、違う人々が生きているんです。ぜひアニメを通じて、より多くの人がその異世界へ訪れてほしいです。